早漏治療

目次

早漏とは

早漏(Premature Ejaculation)とは、元来、性行為で自身やパートナーが満足しないうちに射精してしまうことです。

早漏の定義は国などで違いはありますが概ね下記の様なものです。

早漏の定義
  1. 陰茎を膣内挿入後、およその場合約2分以内で射精に至る
  2. 膣内への挿入前、挿入途中、挿入直後のいずれか時に、わずかな刺激で思いもよらずに射精してしまい、かつ反復もしくは持続している状態
  3. 射精のコントロールができない
  4. 早漏によって自身やパートナー(女性)が満足していない
早漏の定義

アメリカ精神医学会(APA)では、「物質など(麻薬)の直接的な作用ではない」なども定義に含まれています。

早漏症は加療しないと治癒しません。また加齢やストレスで悪化し、トレーニング法による改善しかありませんでしたが、早漏治療薬ダポキセチン(プリリジー)が登場して以降、性行為の際に服用するだけで改善、治癒が見込めるようになりました。

挿入から射精までの平均値

男性が挿入から射精に至るまでの時間は、国ごとに差があるようですが、日本人の一般男性の膣内挿入から射精に至るまでの時間は平均7分とされています。

早漏の統計学

世界保健機構(WHO)は、「国により多少の違いがあるが、男性のおよそ30~50%が早漏である」と指摘しています。

日本人男性の18~65歳までの成人男性の約3割が早漏だといわれています。
また、EDになると3人に1人は早漏を合併するといわれており、多くの場合、EDが改善しても早漏は改善せず、別に早漏症の加療を要します。

早漏の原因

早漏の原因は心理的要因、物理的要因、加齢、またこれらが同時に起こる場合も考えられています。

心理的要因

早漏症の主な原因です。心理的な要因の早漏症は交感神経が活発化するため、短時間で射精してしまいます。過去に射精してしまったなど失敗した経験があり、それが強く記憶され性交時に不安になり、緊張で交感神経が活発化します。交感神経が活発になると興奮しやすくなり、短時間で射精してしまいます。女性だけではなく、仕事のストレスなどでも早漏症を発症します。

物理的要因

性器付近の皮膚が敏感で、少しの刺激だけで射精してしまいます。敏感な部位があったり、EDを発症した男性のうち3人に1人が早漏を合併しますが、勃起時に陰茎の硬度が不足すると刺激に弱くなります。

加齢

加齢により男性ホルモンの分泌が減少したり、筋力の低下から射精をコントロールできなくなるものです。男性ホルモンは40歳前後から減少してきますので、これ以降、早漏症を発症した場合は加齢性の早漏症が疑われます。

パートナーがあなたに満足しているかご存じですか?

早漏は男性の心理的要因、物理的要因、加齢が直接的な原因ですが、パートナーが男性との性行為に満足していない場合も早漏といえます。性行為においてパートナーが満足していないことを「相対的早漏症」といいます。

パートナーとの良好な関係を気づくことは、自身の人生を豊かにしてくれますのでパートナーを満足させることは非常に重要なことです。

日本人女性1,000人(平均年齢24.7歳)に対して行われたアンケート結果では、実際に女性が希望する陰茎の膣内挿入から射精に至るまでの時間は、平均15.7分でした。

希望する膣内挿入から射精までの時間 割合(%)
~1分 1%
1分~5分 12%
5分~10分 43%
10分~20分 27%
20分~30分 13%
30分~60分 2%
60分以上 2%

日本人女性の6割は男性との性行為に物足りなさを感じているようです。
パートナーが満足しているか確認して、時にはパートナー本位の性行為をすると、パートナーとの関係性が良化し、よりよい生活が過ごせることでしょう。

早漏の治療・早漏治療薬処方

早漏の統計学

早漏症は、「リドスプレー」という、局所麻酔薬リドカインを陰茎にスプレーすることで対症療法をしていましたが、近年では早漏治療薬ダポキセチン(プリリジー)が開発、処方されており、性行為の際に服用するだけで改善・治癒が見込めるようになりました。
日本では、2012年から横浜ユナイトクリニック(ユナイテッドグループクリニック横浜院)などの早漏治療専門クリニックでプリリジーの処方ができるようになりました。プリリジーは、性行為の際に服用するだけで、陰茎の膣内挿入から射精に至るまでの時間が4倍に延長され、かつパートナーの満足度が2倍に上昇します。

早漏治療 Q&A

Q.早漏とは何ですか?

A.明確な定義はありませんが、性行為前に射精をしてしまったり、挿入後2分未満で射精してしまう等、射精までの時間が短い場合を指して一般的には早漏と呼びます。

Q.早漏治療薬の副作用を教えてください。

A.頻度は1~10%未満ですが、ダポキセチンを服用することでお腹を壊したりめまいがするなどの症状が見られることがあります。しかしいずれも重篤なものではないのでご安心ください。リドスプレーに関しても大きな副作用はありませんので安心してご使用ください。

Q.ED治療薬と早漏治療薬の併用は可能ですか?

A.はい、可能です。陰茎の硬さが不十分だと感度が上がり射精のコントロールが効かなくなることがあります。併用することで、より強固な早漏対策が可能です。

Q.早漏治療薬は毎日飲む必要がありますか?

A.いいえ。性行為の前に服用して頂くことで効果を発揮致します。しかし、毎日飲むことも問題はありませんのでライフスタイルに合わせた使用ををお勧め致します。

Q.早漏治療薬を服用すると性欲が増しますか?

A.いいえ。早漏治療薬にそのような効果はございません。

Q.早漏治療のスプレーの使い方を教えてください。

A.亀頭に直接数回噴霧し、10~20分程待つと感覚が鈍くなってきます。確認したらシャワーで洗い流してください。

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