ザガーロについて

コラム

2023.04.19

ザガーロについて

ザガーロは、男性型脱毛症（AGA）の治療に使用される薬剤の一種です。有効成分はデュタステリドで、5α-還元酵素という酵素の働きを抑制することで、男性ホルモンであるテストステロンがジヒドロテストステロン（DHT）に変換されるのを防ぎます。DHTはAGAの原因の一つであるとされています。

AGAの主な原因

ジヒドロテストステロン（DHT）は、男性ホルモンであるテストステロンが5α-還元酵素という酵素によって変換された形態です。DHTは、男性に特徴的な身体的特徴を形成するために必要なホルモンの一つであり、髭や体毛、陰毛、外陰部の形成に関与しています。また、前立腺の発育や精子の生成にも関与しています。
しかし、DHTはAGA（男性型脱毛症）の原因の一つであることが知られています。DHTは、AGAの進行に伴い毛包を縮小させ、毛髪の成長サイクルを短縮するため、毛髪が薄くなり抜け落ちる原因となります。AGAの治療には、DHTの生成を抑制する薬剤が使用されます。

ザガーロ（デュタステリド）とは

ザガーロ（デュタステリド）は、5α-還元酵素という酵素の働きを抑制することで、テストステロンがジヒドロテストステロン（DHT）に変換されるのを防止する薬剤の一つです。ザガーロ（デュタステリド）は、AGA（男性型脱毛症）の治療に使用されます。
ザガーロ（デュタステリド）はプロペシア（フィナステリド）と同様の作用を持つ薬剤ですが、主な違いとしてはプロペシア（フィナステリド）がDHTの生成を抑制するのに対し、ザガーロ（デュタステリド）はDHTだけでなく、テストステロンの生成も抑制するため、より強力な効果が期待できます。また、妊娠中の女性や授乳中の女性、18歳未満の男性は使用することができません。パートナーが妊娠又はお子様がいる場合はお薬の管理を注意しましょう。プロペシア（フィナステリド）も同様ですが肝機能障害がある方は服用に注意が必要ですので服用を考えている方は必ずかかりつけ医に相談するようにしましょう。

服用方法

ザガーロは1日1回決まった時間に服用します。治療には主に半年～１年間程度、長期間の使用が必要です。治療を中止するとAGAの進行が再開されることがありますので継続して服用しましょう。
かみ砕いてしまうと口内を傷つける恐れがありますのでかみ砕かずに服用して下さい。飲み忘れてしまった場合は２錠服用せずに新しく時間を決めて服用を続けるようにしましょう。

主な副作用

ザガーロの主な副作用には、性欲減退、勃起障害、精子量の減少、乳房の腫れや痛み、皮膚発疹、かゆみ、頭痛、めまい、胃腸の不快感、便秘、下痢などが報告されています。ただし、すべての患者でこれらの副作用が発生するわけではありません。また、副作用が発生した場合でも、必ずしも治療を中止する必要はありません。副作用に対する対処法や治療の継続・中止については、医師に相談する必要があります。
また、勃起不全が気になる場合はバイアグラなどED治療薬を服用しましょう。

初期脱毛とは？

服用によって、一部の患者は初期脱毛と呼ばれる状態を経験することがあります。初期脱毛とは、治療を開始してから1〜2か月以内に、一時的に脱毛が進行する現象です。初期脱毛は、AGAの治療薬全般に見られる現象で、ザガーロ（デュタステリド）使用に特有の現象ではありません。

初期脱毛は、AGAの進行を抑制するために、既存の細い毛や成長が弱まっている毛が一時的に抜け落ちるために起こるものと考えられています。通常、初期脱毛は2〜3か月程度で収まり、その後、新しい髪の毛が生えてくることがあります。ただし、個人差があり、初期脱毛の程度や期間は患者によって異なることがあります。

初期脱毛が起こっても、治療を中止する必要はありません。むしろ、初期脱毛は治療の効果があることを示すサインとなる場合があります。初期脱毛について心配がある場合は、医師に相談することが望ましいです。

ザガーロジェネリック

既にザガーロにはジェネリック医薬品が販売されており、ザガーロと同様にAGA治療に使用されています。ジェネリック医薬品とは、特許期間が切れたオリジナルの医薬品と同じ有効成分を含み、同等の効果を持つ医薬品のことを指します。ザガーロジェネリック副作用は、ザガーロと同じであり、デュタステリドの使用による副作用が報告されています。ジェネリック医薬品はザガーロと比較して価格が安くおさえられております。