レビトラとは、ドイツのバイエル社が開発したED治療薬で、正式名はバルデナフィル塩酸塩水和物錠といいます。5mg、10mg、20mgがあり、2004年に5mg、10mgが日本で発売され、2007年に20mgも発売されました。1999年に発売されたバイアグラに次ぐ2番目のED治療薬です。アバナフィルほどではないですがバイアグラよりも即効性があり、持続時間も長いので人気があります。しかし、副作用として出る頭痛の割合はバイアグラよりも高く、バイアグラの方が人気はあります。たまにインターネット上で「レトビラ」や「れ美トラ」などを見かけることがありますが、記載ミスで同一の薬剤です。今回はこのレビトラについて効果や副作用、併用禁忌など書いていきます。ユナイテッドクリニック京都四條烏丸院ではレビトラだけではなく、バイアグラやバイアグラジェネリック、シアリスも処方することができます。是非ご来院ください。
レビトラの効果
バイアグラやシアリスなどと同じく、陰茎の勃起を止める酵素PDE-5(ホスホジエステラーゼ-タイプ5)を阻害するため、PDE5阻害薬と呼ばれています。陰茎の海綿体平滑筋の緊張を緩め血流をよくすることによって十分な勃起をサポートします。心因性や器質性のED(勃起障害)にも有効で、個人差もありますが、だいたい30分ほどで効果を発現し、性的刺激が起こると効果をもたらします。局所に作用するもので、性欲亢進作用はありません。効果の持続時間は10mgで約6時間、20mgで約7時間と言われています。20mgで射精を延長する効果が知られていますが、EDとPE(早漏症)の合併例ではダポキセチンを併用する必要があります。
レビトラの用法
レビトラの投与は1日1回とし、服用後24時間以上は空けてください。女性や小児等に対する適応はありません。それと高齢者(65歳以上の方)、中等度の肝障害のある方は、レビトラの血漿中濃度が上昇することが認められているためレビトラ20mgの処方はできません。食事やアルコールの影響についてですが、レビトラはバイアグラほど食事の影響を受けないといわれています。しかしED治療薬は少なからずどれも食事の影響がありますのでできるだけ空腹時に服用することを推奨いたします。アルコールの影響に関しては少量なら問題ありませんが、飲み過ぎるとレビトラの効力が薄れてしまうことがあります。アルコールに弱い方はレビトラの血管拡張作用により一気に酔いがまわり、倒れた例もありますので、アルコールに弱い方は併用しないようにしましょう。
レビトラの副作用
副作用として発現するものは他のED治療薬と同じく、顔のほてりや頭痛、動悸(心悸亢進)、鼻づまり、下痢などがあります。よく見られるのが顔のほてりや頭痛ですが、これらの症状は血流を良くする事、つまり血管拡張作用が原因ですので心配はありません。頭痛が気になるようであれば、市販されているロキソニンなどと併用しても問題はありません。レビトラの効果が切れれば副作用も治まりますのでご安心ください。もし効果が切れても副作用が続くようでしたら、専門の医師にご相談ください。
レビトラの併用禁忌
レビトラには併用禁忌薬や併用注意薬があります。
併用禁忌薬
- ・硝酸剤及び、NO供与剤(ニトログリセリン、亜硝酸アミル、硝酸イソソビルド、ニコランジル等)
- ・CYP3A4を阻害する薬剤
- ・インジナビル、クリキシバン
- ・リオシグアトアデムパス
- ・アタザナビル、レイアタッツ、サキナビルメシル塩酸、インビラーゼ、ホスアンプレナビル、レクシヴァ、ロピナビル・リトナビル、カレトラ、オムビタスビル・パリタプレビル・リトナビル、ヴィキラックス、ダルナビル、プリジスタ
- ・テラプレビル、テラビック
- ・ケトコナゾール(外用剤を除く)、イトラコナゾール、イトリゾール
- ・コビシスタットを含有する製剤、スタリビルド
- ・クラスiA抗不整脈薬(キニジン、プロカインアミド等)
- ・クラスiii抗不整脈薬(アミオダロン、ソタロール等)
併用注意薬
- ・CYP3Aを阻害する薬剤、マクロライド系抗生物質(エリスロマイシン等)
- ・CYP3A4を誘導する薬剤(リファンピシン等)
- ・カルペリチド
- ・ビタルカミド
- ・α遮断薬(テラゾシン、タムスロシン等)
などが挙げられます。
レビトラとの併用で危険な副作用が現れる場合もありますので、必ず医師と相談して服用してください。
レビトラ処方
レビトラを処方してもらうには、医師の診断を受ける必要があります。それは他のED治療薬であるバイアグラやシアリスなども一緒です。ED治療薬には上記した通り併用禁忌薬などがあり、それは薬によっても違ってきます。最悪な例ですが、服用方法などを無視し死亡した例もあります。自身で服用できるかを判断せずに必ず専門の医師にご相談ください。ユナイトクリニック横浜院(ユナイテッドグループクリニック横浜院)でも、医師にご相談できますので是非ご来院ください。