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横浜ユナイトクリニック（ユナイテッドグループクリニック横浜院）

育毛とは

私たちの髪にはヘアサイクルという成長のサイクルがあり、その中で自然に起こるのが生理的脱毛です。これは生理的なものなので特に問題もなく、ごく普通の事ですが、それでも自然に一日50本から100本が抜けるといわれます。もちろん個人差はありますが、普段意識をしていないだけでこれだけ髪の毛が抜けているのです。男性の場合はAGAと言われている、男性ホルモンの影響によってヘアサイクルに乱れが生じ、薄毛へとつながっていくものがあります。男性ホルモンとは別に、ストレスやお酒やタバコによる血行不良、皮脂の汚れであったり、様々な要因が健康な髪の成長を妨げることもあります。歳を重ねていくことによって頭髪が薄くなっていくのは、老化によって髪を作ろうとする細胞の活力が低下していって、髪の毛を作れなくなっていくからです。正常なヘアサイクルを保つ事と頭皮の状態、頭皮環境を整えていく事が大切です。

薄毛や抜け毛の対策としてよく耳にする言葉で「育毛」「発毛」という言葉を聞いた事があるかと思います。育毛と発毛って何が違うのだろう？と思った事はないでしょうか？字の違いからなんとなく想像できるかと思いますが、二つの違いをはっきり言える方はあまりいないかもしれません。基本的な事になりますが、簡単に言うと「守り」と「攻め」といったものになるかと思います。実はこの「育毛」と「発毛」、「守り」と「攻め」、目的が違うので内服薬や外用薬で使うべき成分というのが変わってきます。まず育毛と言うのは、今ある髪をしっかりと育てていくという、いわゆる守りになります。内服薬でいうとフィナステリドという成分が抜け毛を防ぐ守りの薬の成分になります。フィナステリドで脱毛を予防し、丈夫な髪を育てるという事です。頭皮環境を整える事で、薄毛の毛根が強くしっかりしたものになり毛が太くなる事にも期待できます。

発毛とは

発毛とは、今ある髪をしっかり育てていく育毛とは違い、様々な原因によって脱毛してしまった状態から、髪の毛を増やすことを言います。毛髪の司令塔でもある毛母細胞の働きも活性化させることによって、休止期にある毛根から、再び毛を生やさせることも発毛と言います。先ほど話しましたが、育毛は守りの成分フィナステリドが必要になります。発毛という攻めに必要な成分は、ミノキシジルと言います。守りの成分フィナステリドでの育毛と、攻めの成分ミノキシジルでの発毛を同時にする事で増毛する事が出来ます。

男性ホルモン

男性ホルモンが働いた髪の毛と聞くと、女性のような細くて長い髪の毛ではなく、太くでコシのある髪の毛というイメージはないでしょうか？なぜ男性ホルモンが原因で薄毛になったり抜け毛が増えてくるのか疑問に思った方はいないでしょうか？本来、男性ホルモンのテストステロンは、男性のイメージである体つき、筋肉の形成などに働いてくるホルモン物質であり、髪の毛に関しても女性とは違う、太い男性の髪の毛を作っていく働きがあります。しかしこのテストステロンがリダクターゼという酵素と結合する事によって、別のジヒドロテストステロンというものに変わり、このジヒドロステロンというものが増える事で、頭皮の皮脂を分泌するサイクルを乱したり、髪の毛の成長を妨げたり、薄毛や抜け毛と、髪の毛に影響が出てくるのです。皮脂の分泌のサイクルが乱れてしまうと、皮脂が毛穴を塞いでしまったりして、頭皮の健康な状態というものが保てなくなってしまい、育毛にも発毛にも影響を及ぼします。このようにテストステロンがリダクターゼという酵素と結合し、ジヒドロステロンに変わってしまうと、髪の毛以外にも、精力の減退であったり、AGAやEDにも大きな影響が出てきます。また男性ホルモンが一番影響を受けやすいとされる、後頭部や前頭の生え際から薄くなるのも特徴の一つになります。

薄毛や抜け毛の原因は様々ですが、男性ホルモンの遺伝、ジヒドロテストステロンの変換は、最も多い原因の一つになります。そのジヒドロテストステロンへの変換を防ぐための薬が。フィナステリドになります。ですのでミノキシジルで発毛だけしても、このジヒドロテストステロンへの変換を防ぐためのフィナステリドを服用していないと、抜け毛や薄毛は改善出来ません。

テストステロンがリダクターゼという酵素と結合する事によって、ジヒドロテストステロンというものに変わってヘアサイクルが乱れるというお話をしましたが、このリクターゼというものはⅠ型とⅡ型というものが存在します。Ⅰ型というものは簡単に説明すると、側頭部と後頭部になり、Ⅱ型というものは頭頂部や前頭部となります。抜け毛を改善するためにはフィナステリドを服用しなければいけないとお話しましたが、フィナステリドはⅡ型にしか作用しません。Ⅰ型の抜け毛進行を抑制するのであれば、フィナステリドではなく、デュタステリドという成分が必要になります。このデュタステリドはⅠ型でもⅡ型でも抜毛の進行を抑制する作用がありますので強力ですが、Ⅱ型だと自分で認識しているのであれば、フィナステリドを服用するのがいいでしょう。

育毛、発毛というのはまず自分がどのタイプであるのか、また何が目的で、何を必要としているのか、そういった事をしっかりと考えた上で服用する薬、外用薬などを決めて、正しい育毛をする事で初めて効果が出るものなので、間違った育毛方法をしないようにご注意ください。

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