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横浜ユナイトクリニック（ユナイテッドグループクリニック横浜院）

薄毛(AGA)治療専門クリニックのユナイテッドクリニックでは、プロペシア(フィナステリド)、フィナステリド、ミノキシジル5％ローション、ミノキシジルタブレット、ロゲイン5％フォームタイプ、アボルブ・ザガーロ(デュタステリド)などのAGA治療薬の処方を行っております。今回は当クリニックでも処方を行っている、フィナステリドの効果と副作用についてお話させていただきたいと思います。

フィナステリドとは

フィナステリドはアメリカのメルク社が開発した抗アンドロゲン薬の1つで、男性ホルモンのテストステロンをジヒドロテストステロン(DHT)へ変換する酵素である5α-リダクターゼを阻害する作用があります。抗アンドロゲン薬というのは、人体における男性ホルモン(アンドロゲン)の働きを抑制する薬の総称で、抗男性用ホルモン剤と呼ぶ場合もあります。フィナステリドの開発は1991年にはじまり、1992年にアメリカで前立腺肥大の治療薬としてプロスカー（5mg錠)の商品名で認可されました。その後1mg用量での研究により、男性型脱毛症において毛髪の成長が見られる事が明らかにされ、1997年にフィナステリドは男性型脱毛症の治療薬として認可されました。日本では1年間の臨床試験を終え、2005年10月に厚生労働省に承認されて12月に販売が開始されました。2006年の時点で、世界60か国以上で承認されています。

フィナステリドの作用と効果

脱毛には男性ホルモンが大きく関わっていると考えられています。生え際の後退や頭頂部の髪の毛が薄くなっていき脱毛していくことで症状が進行します。このような男性型脱毛症(AGA)には男性ホルモンのジヒドロテストステロン(DHT)の働きが脱毛に関わっていると考えられています。ジヒドロテストステロン(DHT)は男性ホルモンのテストステロンが5α-リダクターゼという酵素の影響を受け、ジヒドロテストステロンに変換されることで増加していきます。テストステロンには精力増大、筋肉の成長、活力・やる気の向上などの作用がありますが、ジヒドロテストステロンには、精力減退、前立腺肥大、体毛の増加、薄毛などの作用があります。ジヒドロテストステロンは体毛の増加が起こるにも関わらず、髪の毛には薄毛をもたらすという厄介な性質を持っています。ジヒドロテストステロンが増加すると男性型脱毛症が進行すると考えられているのはこの作用によるものです。では、ジヒドロテストステロンを増加させない為にどうするか？となったときに、登場するのがプロペシア(フィナステリド)です。

フィナステリドには5α-リダクターゼを阻害する効果があります。テストステロンをジヒドロテストステロンに変換させてしまう5α-リダクターゼを阻害して、ジヒドロテストステロンへの変換を抑えることが出来るのです。男性型脱毛症の主な原因とされているジヒドロテストステロンの増加を抑えることが出来れば、薄毛を改善効果が期待できます。フィナステリドの臨床試験では90%の人に対して抜け毛の進行抑制、または改善効果が確認されています。男性型脱毛症は時間と共に進行して行くので、脱毛の進行を抑えることが出来るフィナステリドは非常に効果が高いといえます。作用機序から、発毛を促す作用があるわけではありませんが、実際にはフィナステリドを使用することでヘアサイクルが改善され発毛が促されて髪の毛の健康状態や、太さなどの髪の質を改善することが出来ます。ただしフィナステリドを服用後、すぐに改善効果が出るわけではありません。乱れたヘアサイクルを元に戻し太く健康な髪の毛を取り戻すには、最低でも半年くらいは服用を続けなければなりません。AGAは気がつかないうちに数ヵ月から数年掛けて進行していきます。長年乱れていたヘアサイクルの改善を促すには同じような期間が必要です。

フィナステリドは服用を始めて半年くらいから効果が出始めます。服用を始めて1ヵ月くらいで効果が出ないから辞めてしまった、途中から服用を止めてしまったという方もいますが、フィナステリドは中断してしまったり飲んだり飲まなかったりしてしまうと効果を発揮できません。フィナステリドは血液中の濃度を一定に保つことでその効果を最大限に発揮します。時間を決めて服用をすれば効果を期待できる治療薬ですので、すぐに効果が出ないからと言って服用を止めてしまわないようにしましょう。

フィナステリドの副作用

フィナステリドの副作用として、リビドー(性欲)の減退、勃起機能不全などが挙げられます。国内でのプロペシア(フィナステリド)の臨床試験の結果ではリビドー(性欲)減退1.1%、勃起機能不全0.7%と副作用の発症は低く安全性の高い薬といえるでしょう。また極めて稀ですが、肝機能障害の症状が現れる場合があります。異常が確認された場合は服用を中止し処方されたクリニックや医療機関の診断を受けてください。AGA治療薬に限らず薬を服用すると多かれ少なかれ肝臓への負担が掛かってしまうので、肝機能障害という副作用のリスクを持ち合わせています。プロペシア(フィナステリド)にも肝機能障害の副作用の可能性はあるものの他の薬よりも少ないと言えるでしょう。

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