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今回は「日本丸」についてお話してみたいと思います。
日本丸は横浜市の日本丸メモリアルパークに展示されている帆船で、大型の航海練習船になります。白い帆に白い船体という美しい姿から、「太平洋の白鳥」「海の貴婦人」などと呼ばれていました。
昭和の初め頃、船員を養成する学校では一部を除き、1000トン以下の練習船を所有する学校がほとんどで、海難事故なども多く、民間の船会社に依頼して航海実習をしている状況でした。
大きな海難事故をきっかけに2隻の大型の航海練習船を建造することとなり、1930年に第1船「日本丸」と第2船「海王丸」が造られました。建造費は1隻約91万円。当時の国家予算(一般会計予算)が約8億7千万円なので、大きな事業だったことがよくわかります。
日本丸の仕事としては、太平洋を中心に訓練航海を行っており、太平洋戦争の時期には帆装が取り外され石炭などの輸送任務に、戦後には海外に残った邦人の復員船として従事し、外地での遺骨収集や慰霊碑の建立なども行いました。
1952年にようやく帆装の再び設置され訓練航海に復帰しました。様々な遠洋航海を行い海外のセレモニーなどにも参加していましたが、1984年に退役となりました。退役後は横浜市の所有となり、現在の形で公開されることとなりました。
近年、老朽化の問題などがありましたが、2019年から2020年にかけて大規模修繕工事が行われ、リニューアルオープンもされました。
帆を広げる展帆や船内見学なども行っていますので、興味のある方は公式HPなどをご確認のうえ、見学に来てみてはいかがでしょうか。
もし横浜にいらっしゃることがあれば、是非横浜ユナイトクリニックにもお越しください。
スタッフも医師も男性のみなので、安心して診察を受けることができます。
